企画展情報

ようこそ魅惑の書籍用紙の世界

会期:2024年10月19日(土)~2025年02月16日(日)

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本を手にして読むときに、その内容だけでなく、本をかたちづくる様々な素材や設計に想いを馳せたことはありますか? 紙、印刷のインキ、書体や組版、装丁、それらにより生み出される手触りと匂い。本のページをめくることは、書かれている文字や内容を追うと同時に、あらゆる感覚で本という物を感じ取ることでもあります。

本企画展では、そんな本の大事な要素の一つである書籍用紙に注目します。印刷用紙はその用途に合わせて、原料の配合や表面の塗工などで種類が分かれます。特に、文芸やエッセイをはじめとしたいわゆる「文字もの」の書籍では、目に優しい白さ、めくりやすいしなやかさ、あるいは紙らしいふわっとした手触り、両面に印刷しても透けにくく、そして、長く読まれる本では色褪せしにくい保存性も重要です。出版社やブックデザイナーは、どんな本にしたらよいのかをイメージしながら、紙を選びます。

印刷用紙は古今東西、驚くほど多くの種類がありますが、本展では、書籍本文用として抄紙されたものを中心に、約60種類の紙を紹介します。ぱっと見ただけでは、どれも同じ白い紙のように感じがちですが、心を鎮めて、手に取って触りながら比べてみると、一枚一枚が異なるキャラクターを持っていることがわかります。きっと。

実はとっても奥深くて魅惑的な書籍用紙の世界。展示された紙を触って、持って帰って、じっくり向き合いながら、その魅力をご堪能ください。

展示で使用している書籍本文用紙
展示台・展示パネル・展示キャプション:b7ナチュラル・四六判Y目99㎏

書籍用紙見本帳
表紙:ゴールデンアロー・白・四六判Y目180kg
裏表紙:OK ACカード・金茶・四六判T目354kg
    OK ACカード・鮭・四六判T目354kg
    OK ACカード・緑・四六判T目354kg

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企画展関連イベント
企画展開催中、関連イベントを予定しております!
詳細は当館WebサイトやInstagramで順次お知らせしてまいります。

企画展コラボドリンク
1階喫茶にて、期間限定のコラボドリンクを提供いたします。
本企画展に登場する「杜の折の妖精」カプチーノや、書籍用紙をイメージした真っ白なホットドリンクを、ぜひご賞味ください。

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協力
王子製紙株式会社
新生紙パルプ商事株式会社
株式会社竹尾
中越パルプ工業株式会社
日本紙通商株式会社
日本製紙株式会社
日本紙パルプ商事株式会社
北越紙販売株式会社
北越コーポレーション株式会社
三菱王子紙販売株式会社
三菱製紙株式会社

展示デザイン
中沢仁美(シービーケー)

グラフィックデザイン
白井敬尚、三橋光太郎(白井敬尚形成事務所)

イラストレーション
城谷斉彦

アクセス

市谷の杜 本と活字館

Ichigaya Letterpress Factory

162-8001
東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
電話:03-6386-0555
開館時間:10:00~18:00
休館:月曜・火曜(祝日の場合は開館)、年末年始
入場無料

交通アクセスについて詳しくはこちら

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