市谷の杜 本と活字館では、1/21(金)に現在開催中の開館記念展「秀英体111 秀英体ってどんな形?」関連イベントとして、オンライントークイベントをYoutube配信いたします。
今回は「ヒグミンと秀英初号明朝 古くて新しい書体づくり」と題し、アドビ プリンシパルデザイナーの西塚涼子さんと、大日本印刷の秀英体事業開発部の宮田愛子さんをお迎えします。2021年10月のAdobe MAX 2021でリリースされたアドビの新書体「ヒグミン」と、ヒグミンの漢字担当として同じタイミングでAdobe Fontsにリリースされました「秀英にじみ初号明朝」についてお話をうかがいます。
画家・絵本作家のヒグチユウコさんの書き文字をフォント化したヒグミン、ヒグチさんの書きぶりを体で覚えながらフォントとして成立する形にまとめあげた開発プロセスをお聞きします。そして、ヒグミンのペンで描かれた線のにじみを表現するために、西塚さんが目をつけたのが、大日本印刷のにじみフィルター! ボタン一発で簡単にできると思われがちなフォントのにじみ処理、秀英初号明朝もヒグミンも、大変な苦労の上に完成していました。
ぜひ、ご覧ください!
イベント概要
秀英体111関連オンライントークイベント「ヒグミンと秀英初号明朝 古くて新しい書体づくり」
2022年1月21日(金)18:00~19:30予定
https://youtu.be/sYXelNvrYTo
参加費:無料(Youtubeライブで配信。Youtubeチャンネルはこちら)
出演:西塚涼子(アドビ)、宮田愛子(大日本印刷)
司会:佐々木愛(大日本印刷/市谷の杜 本と活字館)
出演者プロフィール
西塚涼子(にしづか りょうこ)
アドビ Adobe Type 日本語タイポグラフィ プリンシパルデザイナー
1995年に武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科卒業。1997年アドビシステムズに入社。小塚昌彦氏の指導の下、「小塚明朝」、「小塚ゴシック」の開発に携わる。その後、アドビオリジナルかな書体「りょう」および「りょうゴシック」ファミリー、アドビオリジナル フルプロポーショナルかな書体「かづらき」、「源ノ角ゴシック/Source Han Sans/Noto Sans CJK」、「源ノ明朝/Source Han Serif/Noto Serif CJK」、「貂明朝、貂明朝テキスト」、2021年10月に「ヒグミン」をリリース。
宮田愛子(みやだ あいこ)
大日本印刷株式会社に入社以来、DNPオリジナル書体である「秀英体」を担当。秀英体のリニューアルプロジェクト「平成の大改刻」では、全書体の字形チェックの他に、新書体「秀英角ゴシック金・銀」「秀英丸ゴシック」の企画やフォント開発に携わる。
現在は「秀英にじみシリーズ」の開発と並行して、より多くの方に秀英体(とフォント)を楽しんでもらうべく「DNP感情表現フォントシステム」を鋭意展開中。