2階展示室にて、11/11(木)から企画展「秀英体111 秀英体ってどんな形?」がスタートしました。
秀英体は、大日本印刷が前身である秀英舎時代から、100年以上にわたり開発を続けている書体です。もともとは活版印刷用に作られており(当館1階にある日本語の活字は秀英体です)、印刷技術の変化とともに、写真植字、コンピューター組版、そしてデジタルフォントと引き継がれ、現在も使われ続けています。
本展ではそんな秀英体を皆様に知っていただきたく、本文用として活躍する「秀英明朝」と、秀英体のフラッグシップ・見出し用の「秀英初号明朝」の形を取り上げています。
告知物と展示デザインは、文字と遊び続けて30年の大日本タイポ組合。歴史が長く真面目な秀英体を、今まで書体を気にしたことのなかった方にも感じていただけるよう、楽しく遊べる体験型の展示となりました。
お持ち帰りポスターあり、思わず押したくなる赤いボタンあり、「いちばん梨をさしやすい」書体って? ぜひ会場でお確かめください。
会期中、秀英体に関連するトークイベント等も予定しております。決定次第、お知らせでご案内してまいります。
秀英体111展コラボドリンク
本展では、1階喫茶にてコラボドリンク(秋冬限定)をご提供しております。抹茶ラテとカプチーノの上に、「い」「ろ」「は」の文字をデコレーション。2階には大日本タイポ組合がデザインした「活字ベンチ」もございます。ぜひ展示をご覧になった記念に、活字ベンチで秀英体メニューをお楽しみください。
なお、会期中、秋冬限定の「秀英初号明朝(抹茶ラテ)」「秀英明朝L(カプチーノ)」「黒蜜きなこラテ」ご注文のお客様には、秀英体カードを差し上げております(絵柄は選べません。なくなり次第終了いたします)。
※新型コロナウイルス感染症対策のため、喫茶のご利用にも来館予約が必要となっております。あらかじめ、ご了承ください。
秀英初号明朝の活字見本帳を復刻販売
2階購買では、本展でもご紹介している「秀英初号明朝」の活字見本帳を復刻し販売しております(1650円/税込)。
1929年(昭和4年)に発行された活字見本帳で、秀英初号明朝の漢字・約物・ひらがな・カタカナがすべて収録されております。大日本印刷で保有している実物を、新たに撮影しました。もともと、社内の現場が保有していた見本帳のため、汚れ・貼り込みなどもありますが、修正せずそのまま印刷しております。