杜の小さな印刷工房 ―刷ったり押したり失敗したり―
市谷の杜 本と活字館には、来館した人が印刷や本づくりを体験できる小さな印刷工房があります。ここには、手軽に活版印刷が楽しめる卓上活版印刷機、味わいのある仕上がりが多くの人の心をつかむリソグラフ、多様な素材を思いどおりの形に加工できるレーザー加工機をはじめ、UVプリンターやシルクスクリーン印刷、卓上の箔押し機に中綴じミシンなど、さまざまな用途に対応できる機械や道具たちがそろっています。
これらの機器を活用して制作した、当館オリジナルの「大日本印刷歴史絵葉書」10編は、助川誠氏が主宰するデザインプロダクションSKGの皆さんの協力のもと、大日本印刷(DNP)の約150年の歴史の中から、象徴的な出来事や場所、印刷工場の様子などを、バラエティ豊かな手法で印刷・加工したものです。それまで使い慣れなかった機器を駆使して、当館のスタッフたちが試行錯誤を繰り返しながら、失敗も楽しみながら制作しました。
本展ではこの歴史絵葉書の制作成果を例に、印刷工房で使える機械や道具を紹介します。印刷技術を組み合わせることによって、表現の可能性が大きく広がります。想像力をふくらませて新たなモノづくりの可能性を探ってみませんか。思いもよらない表現が生まれるワクワク感と、印刷・加工技術の妙をお楽しみください。
主催 市谷の杜 本と活字館
協力 助川誠&SKG
※企画展示をご覧になるには来館予約が必要です(完全予約制)。こちらからご予約ください。