館のVIデザイン

大日本印刷の事業は、当初、雑誌や書籍などの出版印刷が中心でした。戦後、パッケージや建築材、ICカード、エレクトロニクス関連部材へと広がり、今ではエネルギーやライフサイエンス関連分野なども含め、幅広い分野で製品・サービスを提供しています。しかし、すべての事業の基点には出版印刷の技術があります。
事業構造が変化するなかにあっても、市谷工場は雑誌や書籍などの印刷工場であり続け、その「表門」であった時計台は、まさに出版印刷の象徴であり、印刷事業の原点でした。そして今、「市谷の杜 本と活字館」として、この場所で出版印刷の伝統技法である活版印刷や本づくりの文化を語り継ぐことになりました。
「市谷の杜 本と活字館」の「顔」として、正統的ながらも親しみやすいビジュアルアイデンティティ(VI)を制作しました。施設名と館の特徴を捉えたこのVIは、ロゴマークやサイン計画はもちろん、ステーショナリー、展示キャプションなどに展開しています。

デザイン:日本デザインセンター色部デザイン研究所 AD. 色部義昭、D. 荒井胤海

本と活字を立体的なシルエットでシンボルマーク化。本と活字を積み上げたグラフィックは、ものづくりの楽しさを想起させます。
このマークは館名との配置や組み方向で変化するデザインになっています。また、「本」「活」「字」以外の文字を使用して、自由な展開も可能です。館内には、「小口」「ヤレ紙」「寒冷紗」など、印刷・製本用語をあしらっています。
館内サインは、活字のような立体的なデザインになっています。ピクトグラム部分は、まるで印刷機にかけたあとの活字のような塗装が施されています。
館名や館内サインの書体には、秀英初号明朝を使用。秀英舎時代から開発を続けている書体のひとつです。堂々としたデザインが特徴で、書籍のタイトルなどに使用されてきました。

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アクセス

市谷の杜 本と活字館

Ichigaya Letterpress Factory

162-8001
東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
電話:03-6386-0555
開館時間:10:00~18:00
休館:月曜・火曜(祝日の場合は開館)、年末年始
入場無料

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