イベント詳細
このイベントは終了しました
2024
09/07(土)
10:30-16:00
ワークショップ
2日でつくる「杜の植物図鑑」―市谷の杜の植物を自分で描いて活版カードを刷ろう!―(1日目)
開催済
※9/7(土)・21(土)の2日で完成するワークショップです。両日とも参加可能な方のみお申込みください。 当館周辺の緑地「市谷の杜」に育つ植物を採集し、自分でボタニカルアートを描いてみましょう! そして植物名を調べたら、活字を文選・植字して、自分の描いたボタニカルアートとともに、図鑑のような活版印刷カードを印刷します!
イベント内容
イベント名:2日でつくる「杜の植物図鑑」―市谷の杜の植物を自分で描いて活版カードを刷ろう!―(1日目)
開催日:2024年9月7日(土)
開催時間:10:30-16:00
参加費:
5,000円
定員:4名
※9/7(土)・21(土)の2日で完成するワークショップです。両日とも参加可能な方のみお申込みください。
※開始時間、終了時間が異なりますのでご注意ください。9/7(土)10:30-16:00、21(土)13:00-17:00です。
当館は「市谷の杜」という緑地に囲まれています。東京の中心部にありながら、地域固有の植物を育てているこの緑地は、非常に豊かな植生が特徴です。このワークショップでは、そんな杜の植物を自分でボタニカルアートにして、活版印刷でカードを印刷します。
まず1日目は、市谷の杜の管理担当者がご案内しながら、杜に育つ植物を自分で採集します。そして植物を決めたら、いよいよボタニカルアートを描いてみましょう! ボタニカルアーティストの石川美枝子さんに、描き方を教えていただきながら、じっくり植物と向き合って進めていきます。普段見慣れた植物も、発見にあふれています! 黒の細いペンで図鑑に載っているような緻密なイラストに仕上げたら、1日目は終了です。
そして2日目は、印刷です! 2日目は文選・植字・印刷をフルコースで体験いただきます。1日目に調べた植物の名前の活字やお名前を文選します。活字を拾ったら、印刷する版にする植字の工程です。1日目に描いたボタニカルアートも、活版用の版にしておきますので、仕上がりをイメージしながらベースに貼り付けましょう。そして最後は印刷です。文字とイラストを一緒に刷るので、もしかしたら、印刷の調整が必要かもしれません。当館の印刷担当といっしょに、しっかり濃く印刷できるよう、調整していきましょう。
出来上がった植物図鑑カードは、同時にご参加のみなさんの分をセットにしてお持ち帰りいただきます(記録として館に2枚ご提供ください)。
2024年現在、市谷の杜にどんな植物が育っているか、この土地のアーカイブを作っていきましょう。植物好きの方、印刷好きの方、ぜひご参加ください!
ワークショップの流れ
1日目:9/7(土)10:30-16:00
- 市谷の杜に入って植物採集
- 描く植物を決定、名前調べ、原稿作成
- (お昼休憩) ※館内で昼食は提供しておりません、周辺の飲食店をご利用ください。
- ボタニカルアートを描いてみよう
2日目:9/21(土)13:00-17:00
- 植物の名前などを文選
- 植字、1日目に描いたイラストの凸版を準備
- ハガキに卓上活版印刷機で印刷
- お互いに描いたものを交換し、植物図鑑カードセットが完成
お持ち帰りいただけるもの
- 全参加者の植物図鑑カード(各1枚)
- 自分が印刷したカード(記録として2枚は館にご提供ください)
- 自分のボタニカルアート原画
集合場所
2階受付※開始10分前にはご来館ください。
※参加費のお支払いなどのお手続きを事前に行うため、お早めにご来館いただけるとスムーズに体験いただけます。
ボタニカルアートについて
ボタニカルアートは、図鑑などに掲載されている写実的な植物画のことです。イラストレーションとしての美しさだけでなく、植物をじっくり観察し、時には大きさを計測したり、ルーペで細かい部分したりしながら、葉脈の1本1本まで緻密に描きます。このワークショップでは、活版印刷するため、最終的には黒のペンを使ってモノクロのペン画として仕上げます。
市谷の杜について
大日本印刷は1886(明治19)年に東京の市谷地区に出版印刷専門の工場を竣工させて以来、130年以上にわたり、周辺の環境整備に努めながら事業活動を続けてきました。2007(平成19)年に始まるこの地区の大規模再開発においても、約20,000平米の緑地、「市谷の杜」を設ける計画です。2024(令和6)年4月現在では計画の3分の2程度、15,000平米が完成しています。
市谷の杜は、武蔵野台地の東のはずれにあたることから、植生は、尾根や谷、あるいは斜面など、武蔵野の地形にあわせた在来種の中から選定し配置しました。生物多様性に配慮し、自然に近い緑地をめざしています。このワークショップでは、杜を管理している担当者が植物をご紹介しながら採集していきます。
ワークショップの様子
市谷の杜の管理担当者と一緒に、実際に育てている植物を見ながら、自分の描きたいものを探しましょう。
植物を選んだら、まずは構図を決めていきます。実際の葉の向きや実のつき方を思い出しながら構図を考えましょう。
細かい葉脈がどういう構造になっているか、ルーペも使ってじっくり観察!
石川さんからアドバイスをいただきながら下書きを進めていきましょう。
下書きが終わったらいよいよペン入れ。0.1mm以下の細いペンも使いますよ!
ペン入れが終わったイラストは一旦お預かりして、2日目までの間に、館のほうで印刷の版にしておきます。
調べた植物の名前や学名などを文選します。植物は意外と難しい漢字の名前を持っていることも……。
文選のあとは植字。ほんの数行ですが、アルファベットがあるので意外と難しいです! しっかり校正しましょう。
ベースに凸版を貼り付けます。このまま印刷されるので、位置を調整したい場合はじっくり考えましょう。
いよいよ印刷。2名で1台の印刷機を交代しながら印刷しましょう。自分が時間をかけて描いたボタニカルアートがカードになる瞬間!
ご留意点
- ワークショップ開始後、途中参加は出来ませんので、開始時間には、十分にお気を付け下さい。
- 機器の操作方法などスタッフがご案内いたします。
- 安全に体験いただくため、スタッフの指示に従っていただくようお願いいたします。
- 9/7(土)開催の1回目には、緑地エリアを散策します。熱中症対策や虫よけなどはご自身でご準備ください。
- 館内で昼食は提供しておりませんので、周辺の飲食店をご利用ください。
- お子様が参加する際には、保護者の方のお手伝いをお願いしております。
- 印刷インキを使用しますので、汚れても良い服装での参加をお勧めいたします。
- 写真は試作段階のため変更になる場合があります。予めご了承ください。
- ご連絡のないまま15分以上遅刻された場合はキャンセル扱いとさせていただきます。
- 本イベントでは、記録のためイベント内容の撮影を行う予定です。これらの撮影物(写真・動画等)は、 当館ウェブサイトやSNS、各種印刷物等に使用・掲載させていただくことがございます。撮影にご理解頂いた上で、ご参加をお願い致します。
- 本イベントはオープンな空間で実施するため、フロアに他のお客様がいらっしゃることを予めご了承ください。氏名を印刷する際は、原稿・校正刷り・印刷物など、ご自身で適切な管理をお願いいたします。
講師プロフィール
石川 美枝子(いしかわ みえこ)
武蔵野美術大学産業デザイン学科卒業後、イラストレーターとして植物図鑑を中心に多数の書籍の描画に従事する。また国内外での個展や多くの展覧会で作品を発表。海外での作品のコレクションや受賞も多い。作品のテーマは、桜・ボルネオの熱帯雨林の植物。植物園やカルチャースクールなどで植物画講座の講師も務める。