イベント詳細
このイベントは終了しました
2024
08/31(土)
12:00-16:30
ワークショップ
半日弟子入り!活字を拾って・組んで・印刷して、活版職人になろう!!
開催済
「活版印刷をひととおりやってみたかった!」という方向けに、ご自分で活字を拾い、組み、印刷まで行う4時間30分のワークショップです。長丁場ではありますが、普段館内で使用している道具類や印刷機を使用しますので、さながら職人気分! 見るだけでは物足りないという印刷好きの方のご参加をお待ちしております!
イベント内容
イベント名:半日弟子入り!活字を拾って・組んで・印刷して、活版職人になろう!!
開催日:2024年8月31日(土)
開催時間:12:00-16:30
参加費:
5,000円
定員:4名
※当イベントは長時間(4時間30分)、かつ、立ったままの作業が中心となります。ご注意ください。
ワークショップ概要
「活版印刷をひととおりやってみたかった!」という方向けに、ご自分で活字を拾い、組み、印刷まで行う4時間30分のワークショップです。長丁場ではありますが、普段館内で使用している道具類や印刷機を使用しますので、さながら職人気分!
印刷するものは明治・大正・昭和初期の文豪の作品から、今回は3種類の詩の中から1作品をお選びいただき、20枚印刷します。印刷した中からベストな1枚を、額装いたします。自分で印刷した世界でたった一枚の特別なカードです(残りの印刷物もお持ち帰りいただけます)。
文選から印刷までのひととおりの作業を実際に自分の手で体験することで、活版印刷の細かさ、難しさ、そして楽しさを味わっていただけます。見るだけでは物足りないという印刷好きの方のご参加をお待ちしております!
ワークショップの流れ(予定所要時間:4時間30分)
- ご挨拶
- 題材選び(3種類の詩からいずれかをお選びいただきます)
- 文選……約90分(原稿を片手に1本ずつ活字を拾います。秀英体の明朝体10ポイント活字を使用します)
- 植字……約60分(ステッキを片手に、ご自身で版を組んでいきます)
- 校正刷り、校正、差し替え……約30分(校正刷りを印刷し赤字を入れ、ピンセットで活字を差し替えます)
- 休憩……約30分
- 用紙選び……約15分(4種類の紙から好きな用紙を20枚お選びいただけます)
- 印刷……約60分(卓上活版印刷機で組んだ版を印刷します。インキの色はお選びいただけません)
- 講評
対象年齢
- 題材には漢字を含む文章を使用します。中学生以上のご参加をおすすめいたします。
- 文選の作業では、高い位置の活字ケースから活字を拾う場合がございます。中学生以上のご参加をおすすめいたします。
集合場所
1階案内所前 ※開始10分前にはご来館ください。
題材
当イベントでは、中原中也、宮沢賢治、北原白秋の次の3種類の作品からお選びいただきます。印刷サイズの都合上、途中までの作品もございますがご了承ください。
「汚れつちまつた悲しみに」 中原中也
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の皮衣
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠のうちに死を夢む
「雨ニモマケズ」 宮沢賢治
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
欲ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
「この道」 北原白秋
この道は いつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてるあの丘は いつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよこの道は いつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよあの雲も いつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れてる
ご留意点
- ご予約は先着順です。
- 当イベントでは、長時間にわたり、立ったまま作業を行います。動きやすい服装でご参加ください。
- 印刷用のインキを使用します。汚れてもいい服装でご参加ください。
- 活字棚のあるエリアは大変狭くなっており、車いすなどは入ることができません。あらかじめご了承ください。
- 機械の操作がございます。安全にご体験いただくため、スタッフの指示に従っていただくようお願いいたします。
- 館内で食事の販売はございませんので、あらかじめ昼食をとったうえでご参加ください(館周辺にはコンビニエンスストアやスーパーはございません)。
- 作業の進み具合によって、終了時間は前後いたします。
- 諸般の事情により、ワークショップの開催を中止させていただく場合があります。
- ご連絡のないまま15分以上遅刻された場合はキャンセル扱いとさせていただきます。
- 本イベントでは、記録のためイベント内容の撮影を行う予定です。これらの撮影物(写真・動画等)は、 当館ウェブサイトやSNS、各種印刷物等に使用・掲載させていただくことがございます。撮影にご理解頂いた上で、ご参加をお願い致します。
ワークショップの様子
▲文選箱と原稿を片手に、活字を拾っていきます。『銀河鉄道の夜』のジョバンニを思い出しますね!
▲見つけられない字があっても大丈夫、当館の文選担当がしっかりサポートします。
▲活字を拾い終わったら植字です。文選箱から数本ずつ活字を「ステッキ」に移していきます。
▲これが「ステッキ」です。この道具の上で、文章の活字と行間(インテル)、文字間(クワタ)を組み合わせてページにしていきます。
▲版が組みあがりました! びっしりと活字や込め物が並んだ版をご自分で作れます。
▲校正機で、校正刷り(ゲラ)を印刷してみます。版を崩さないように滑らせて校正機に移します。
▲赤ペン片手に校正刷りと原稿を比べて、組んだものに誤植がないかをチェックします。
▲あっ! 「つ」の活字が転んでいます! 赤ペンで、転んでいる活字を修正する指示の校正記号を書き入れましょう。
▲修正箇所は、ピンセットを使って活字を差し替えます。
▲いよいよ本番の印刷です。卓上活版印刷機(テキン)を使用して、ハガキ大の紙に印刷します。
▲完成しました! 一番よく刷れたものは、額に入れてみましょう!