イベント詳細
このイベントは終了しました
2024
08/12(月)
15:00-16:00
ワークショップ
製本してみよう!フランス装でつくる『銀河鉄道の夜』
開催済
はじめて製本を体験する方向け!当館で印刷した活版印刷の『銀河鉄道の夜』をご自分でフランス装にしてみましょう!
イベント内容
イベント名:製本してみよう!フランス装でつくる『銀河鉄道の夜』
開催日:2024年8月12日(月)
開催時間:15:00-16:00
参加費:
1,500円
定員:4名
ワークショップ概要
「本が大好き! 製本を体験してみたい! でも難しそう……」と思っていた方向け、当館で印刷した活版印刷の『銀河鉄道の夜』の表紙をご自分でフランス装に仕立てるワークショップです。作業そのものは難しくありませんので、はじめて製本を体験する方向けです。
フランス装(詳細は後述)というやわらかい表紙がついた上製本で、かつ、外側に貼られたグラシン紙が、古書店の棚に並ぶ本のたたずまいです。
作業は簡単なのですが、普段使いなれないグラシン紙が強敵です。スタッフの試作でも、ちょっとしわが寄ったり、ちょっと切る位置を間違えたり……でもご安心を、最終的にはほとんど見えなくなります!
本文の印刷で使用した活字の組版などもご覧いただけます。活版印刷といえば、活字を拾うジョバンニを思い浮かべる方も多いでしょう。実際に刷られた文字はすべて手作業で活字を拾い、組み、印刷しました。製本も、紙を折って丁合(折をページ順に並べること)を館スタッフが手作業で行い、1階にある糸かがり機で1冊ずつかがっています。
完成した『銀河鉄道の夜』は、お持ち帰りいただけます。館で生まれて、ご参加のお客様の手で完成した小さな本を、長く楽しんでいただけるとうれしいです。
フランス装とは
仮製本のひとつ。中本(なかほん)は、上製本を作る工程と同じように、糸でかがっておきます。中本よりも大きなサイズの表紙の用紙の四方を折り畳み、中本をくるみます。出版・印刷と製本の役割がわかれていたフランスでは、仮製本の状態で書籍が流通して、本の購入者が製本所に持ち込み、自分好みの装幀に仕立て直してもらっていました。そのためフランス装は中本を傷つけずに表紙がはがせるようになっています。
ワークショップの流れ(予定所要時間:60分)
- 製本について簡単な説明
- 表紙に折り目をつける
- グラシン紙の余分な部分をカッターで切り、表紙に貼り付ける
- スピンを選び、中本の背に貼り付ける
- 表紙を折り、中本の見返しを差し込む
- 重しをのせて、本を落ち着かせたら完成
対象年齢
中学生以上
※カッターを使用しますので、中学生以上の参加をおすすめいたします。
集合場所
2階制作室 ※開始10分前にはご来館ください。
ご留意点
- ご予約は先着順です。
- カッターおよび湯煎で熱した製本用の糊(にかわ)を使用します。安全のため、使用の際には必ずスタッフの指示に従ってください。
- 汚れてもいい服装でご参加ください。
- 作業の進み具合によって、終了時間は前後いたします。
- 本イベントでは、記録のためイベント内容の撮影を行う予定です。これらの撮影物(写真・動画等)は、 当館ウェブサイトやSNS、各種印刷物等に使用・掲載させていただくことがございます。撮影にご理解頂いた上で、ご参加をお願い致します。
- 天候や諸般の事情より、ワークショップの開催を中止させていただく場合があります。
- ご連絡のないまま15分以上遅刻された場合はキャンセル扱いとさせていただきます。
ワークショップのようす
▲こんなふうに、全ページ、活版印刷した本です!
▲刷毛で糊をグラシン紙に塗っていきます。刷毛は外へ外へと動かしましょう!
▲表紙の厚紙にグラシン紙を接着していきます。貼り付けた部分は最終的に見えなくなるのでご安心を!
▲折った表紙に、中本の見返し(紫色の紙の部分)を差し込んだら完成です!